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耐震リフォームのポイント
2022.08.03
2011年の東日本大震災以来、日本各地で度々大きな地震が発生しています。
「我が家も地震に備えなければ…」と感じたら、耐震リフォームの流れや、
どのような耐震補強工事が行われるのかを具体的に知っておく事が大切です。
正しい知識を得ることで悪徳業者を避け、ご自宅に必要十分な耐震リフォームを
行いましょう。
耐震リフォームを経験したことがある方はそう多くありません。
地震に強い家にしたいと思っても、「何から手を付けたらいいのかわからない」
と思われる方がほとんどでしょう。
まずは耐震リフォームの大まかな流れを知っておきましょう。
まずはじめに耐震診断を依頼しましょう。
補助金が支給されたり、業者を紹介してくれることもあるので、
お住まいの市区町村に相談してみるのがおすすめです。
耐震診断の結果を受けて、耐震補強設計を行います。
診断方法や設計方針が異なることも考えられるため、
診断と設計は同じ業者に依頼することをおすすめします。
診断、設計の次はいよいよ耐震補強工事です。
工事が終わると見えなくなってしまう部分が多いため、
途中で確認させてもらえるよう業者に依頼すると良いでしょう。
適切なメンテナンスを施さないと建物は徐々に劣化してしまい、
ひいては耐震性の低下にもつながります。
メンテナンス方法を業者に確認しておくようにしましょう。
基礎は建物と地盤をつなぎ、建物を支えている部分です。
耐震リフォームの際は、何よりもまず基礎をしっかりと補強する事が重要です。
基礎にはベタ基礎、布基礎などの種類があり、建物によって状態も異なります。
古い木造住宅では、基礎が不十分だったり、鉄筋が入っていなかったり、
地盤沈下で埋没していたりします。
壁が不十分な家、バランスが悪い家は、大きな地震で倒壊する危険があります。
耐震診断の結果に合わせて、新しく壁を造ったり、必要な箇所に筋交いや
耐震金物を入れるなどして補強すると良いでしょう。
耐震性を上げるには、屋根も重要です。
地震の力は、地面から離れていて重量がある箇所ほど、大きな影響を与えます。
これは、建物の重心が高い位置になるためです。
つまり、地面から最も離れている屋根の重さによって、
建物の揺れ方が変わってくるということです。
軽い屋根なら揺れが少なくて済みますが、
重い屋根では大きく揺れることになります。
例えば、収納棚の上の方に重い物を乗せておいたら、
ちょっとしたことで倒れてしまうのと同じです。
ですから、屋根の耐震補強で重視したいのは、何と言っても軽量化。
屋根が軽ければ建物への負担は少なくなり、耐震性も高くなります。