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外壁塗装の足場費用はどれくらい?足場の役割や種類を解説
2022.07.01外壁塗装をしている住宅を見かけると、必ずといっていいほど目に入る「足場」。
しかし「なぜ外壁塗装の際は、足場が必要なの?」と聞かれると、
わからない人も多いのではないでしょうか?
今回は外壁塗装の足場について、費用や役割などを詳しく解説します。
一般的な足場の設置費用は「1㎡あたり700~1,000円」が目安です。
住宅の大きさによって変わりますが、
一般的な戸建てでは20万円前後が足場費用の相場といえます。
外壁塗装の足場費用には、以下の作業代が含まれます。
・ 足場の設置
・ 足場の解体
・ 作業中の足場のメンテナンス
「足場はお金がかかるから、設置しないで塗装をしたい」という方もいます。
しかし外壁塗装の足場には、重要な役割があります。
ここからは外壁塗装で足場が必要な理由を解説します。
「脚立やはしごを使えば、足場がなくても外壁塗装はできるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし外壁塗装は、高い場所で長時間行う作業です。
脚立やはしごのような不安定な場所では、職人も丁寧な塗装が難しくなります。
また塗料や塗装道具などを近くに置けず、作業効率も悪くなるでしょう。
腕のいい職人が担当しても、足元が不安定で作業効率が悪いなかでは、
塗り残しや塗りむらが出てしまうかもしれません。
しっかりとした足場が設置してあれば、安定した姿勢で塗装ができ、
必要な道具も手元に置けるので効率よく作業が進みます。
予定通りに高品質な外壁塗装を行う為には、足場が必要不可欠といえるでしょう。
塗装の品質向上と同時に、足場は職人の安全管理にも関わります。
万が一、作業中に体勢を崩したり道具を落としそうになっても、
足場があれば大事には至らないでしょう。
安全に外壁塗装を行うことは、施工会社・依頼した家主にとって大切なことです。
足場を設置する際は、塗料の飛散防止ネットを取り付けます。
ネットがあることで、外壁洗浄中の水しぶきや汚れ、塗料の飛び散りを防げます。
とくに近隣の住宅との距離が近い場合は、周囲への配慮も重要です。
トラブルのない外壁塗装を行うためにも、足場の設置は必要でしょう。
足場には複数の種類がありますが、一般的に戸建ての外壁塗装の際に
使用されるのは「くさび式足場」です。
部分的な塗装やマンションなど大型建物の塗装では、その他の足場も使用します。
ここからは足場の種類を詳しく解説します。
くさび式足場とは、緊結部のある支柱に手すりをくさびで固定する足場です。
踏板などのパーツがそろっており、作業スペースや物置スペースも確保できます。
設置・解体がしやすく工事期間が短いため、
一般的な戸建ての外壁塗装に使用されています。
足場の固定が強固で作業をしやすく、安全性も高いことがメリットです。
しかし組み立ての際はハンマーで叩いて設置するため、
騒音が発生するというデメリットがあります。
枠組み足場は高所の塗装に適した足場です。
マンション塗装などで使用されますが、
3階建て以上の住宅で使用されるケースもあります。
部品が大きく搬入・搬出に手間がかかるため、
くさび式足場に比べると設置費用が高額です。
単管に鉄パイプを2本組み合わせた足場です。
様々な場所に設置できますが、姿勢が不安定になるため安全性は高くありません。
また塗料や道具を置く場所を足場の上に確保できないので
作業効率も悪くなります。
足を乗せる板を固定した単管ブラケット足場もありますが、
設置に時間がかかり安定性もよくないため、
一戸建ての外壁塗装にはあまり使用されません。
脚立と板を使用した簡易的な足場です。
低い位置の部分的な塗装の際に使用されるケースもありますが、
戸建て全体の塗装では用いられません。
戸建て住宅の場合、くさび式足場を使用するケースがほとんどでしょう。
安全性が高いくさび式足場ですが、設置の際にハンマーで叩く大きな音がします。
この音が原因で、近隣住宅とトラブルになるケースもあります。
外壁塗装でのトラブルを避けるためには、事前に工事スケジュールと
足場設置の際の騒音について、近隣住宅にも伝えておきましょう。
足場の設置には一般的な戸建て住宅で、約20万円程度の費用がかかります。
少々高額に感じるかもしれませんが、
足場は「塗装の品質向上」「安全管理」「近隣住宅への配慮」といった
重要な役割を果たしています。
満足のいく外壁塗装のためには欠かせない工程といえるでしょう。
足場の役割や費用相場を正しく理解して、
安全に塗装を行ってくれるリフォーム会社に依頼しましょう。