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太陽光発電・ソーラーパネルを設置・後付けする費用や価格の相場は?
2022.06.02家の屋根にソーラーパネルを取り付けて運用する太陽光発電は、
必要な設備や工事の内容以外にも、売電価格の相場等ある程度の知識が必要です。
売電収入によって、光熱費の節約や快適な暮らしを手に入れるためにも、
太陽光発電の設置にかかる費用相場について知っておきましょう。
太陽光発電の売電価格の推移を見てみると、制度が導入された2009年以降、
毎年わずかに下がり続けています。
住宅用太陽光発電システムの売電価格は、次のように推移すると見られています。
なお、価格はすべて税込みの金額です。
出力制御とは、太陽光発電の発電量を抑える規制のことです。
大量に設置された太陽光発電で生産された電力によって、
周囲の電力の需給バランスが崩れないよう、
一部地域では出力制御機器の設置が義務づけられています。
上記のように、太陽光発電の売電価格は、2020年では2円値下げされています。
また、性能の良いソーラーパネルやパワーコンディショナーも
登場していることから、導入が始まった時期に比べると、
現在は比較的、効率良く売電することができるようになっています。
また、太陽光発電取り付けの強い味方となる補助金も、
申請数には上限があります。
そのため、太陽光発電の後付けを前向きに検討している方は、
できるだけ早い時期に業者を選んだ方が良いと言えます。
太陽光発電システムの設置費用は、1kWあたり約32万円~約40万円が相場です。
つまり、5kWの太陽光発電システムを設置する場合は、
約160万円~約200万円の費用が必要になることになります。
※「kW」=キロワット。発電量の最大値。
太陽光発電の取り付け工事費用は、約20万円~約35万円が相場です。
しかし、急傾斜の屋根では足場の設置費用が追加で発生することがあります。
足場の設置費用は、1kWあたり約2万円が相場となっており、
約5kWの太陽光発電システムであれば、足場の設置に約10万円の追加費用が
発生することになります。
なお、太陽光発電の取り付け作業は、屋根の上が作業床とみなされるため、
足場がなくても行うことができます。
ただし、5〜6寸などの急勾配の屋根では、
作業員や部材の落下による事故のリスクが高くなるため、
優良な業者であれば、足場の設置を推奨します。
足場の設置が発生すると、高額な追加費用が発生してしまいますが、
敷地内で重大な事故が発生したときのリスクを考えると、
決して高い費用ではないと言えます。
太陽光発電は何もせずに放置していると、
発電量の低下や設備本体の破損に繋がります。
ですので、義務付けられてはいませんが
定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
それではメンテナンスの方法はどのようにすればいいのでしょうか?
メンテナンスの方法としては「目視点検」と
「測定器具を用いた数値測定」の2種類になります。
住宅用では、自主点検を行うのみで特に点検頻度は定められていません。
50kWh以上2,000kWh未満の場合、年に2回以上のメンテナンスが必要となります。
※「kWh」=キロワットアワー。1時間当たりの発電量。
メンテナンスには設備箇所により専門的な知識を必要とする場合が多く、
認定資格者に依頼することをお勧めします。
住宅用の太陽光発電の点検には法定義務はありませんが、
4年に1度以上の定期点検をお勧めします。
点検費用は1回で約1万円となります。
パワーコンディショナーなど器材の定期点検は
1回あたり約2万円が相場となります。
定期点検で器材の故障や修理が必要となった場合、
保証の範囲内であれば無料で出来ます。
範囲外でも、パワーコンディショナーの修理交換で約10万円、
メーターの修理交換で約1万円~約5万円となります。
太陽光発電は中々故障しにくいため、
定期的なメンテナンスの必要性が定着していません。
しかし、故障やトラブルが起きると、予想外の費用が
かかってしまうことが多々あります。
定期的にメンテナンスを実施するようにしましょう。
また太陽光パネル部分の保証期間は25年、
パワーコンディショナー部分は10~15年であり、
メーカーの規程以外の施工による故障は保証対象外になります。
ですので、メンテナンスなど施工業者は
メーカー認定の業者を選ぶようにしましょう。