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冬にかけて気になる結露について❄️
2024.12.12こんにちは、大輝建築工房です。
皆様のご自宅や職場で結露が気になったことはありませんか?
最近の家は高気密、高断熱なので昔より結露が気になることは減ったかもしれませんが、『断熱性や高い機密性の新築なのに結露している。』なんて耳にすることがあります。
簡単に解説させていただきます。
結露=結露(水蒸気が水になる空気の温度)が生じる原因は、温度差と空気中の水分量といわれています。
暖められた空気が冷やされることで、空気中に蓄えられていた水分が液体となって現れることが結露のメカニズムです。
そのため、結露を防ぐポイントとして、
が大切になってきます。
注意したいのは、温度差があるから結露するわけではないく、「空気中の水蒸気の量(=絶対湿度)」によって、結露する温度(=露点)は変わります。
①住居内の暖かくなった空気を冷やさないこと。。。
窓面や壁面の表面温度が結露が発生する温度以下にならないような断熱設計、断熱施工にする必要があります。
暖房を使う冬は、外気と室内の温度差が大きくなりやすいです。
または暖かい部屋と寒い部屋があったり、時間帯によって暖かい部屋が寒くなったりすると、結露が発生しやすい環境になります。
家の中で、場所や時間による温度差をなるべく作らないことが結露を防ぐ一つ目のポイントです。
②空気中の水分量をコントロールすること。。。
室内の空気中に多くの水分があると、それだけ結露しやすくなります。
空気中の水蒸気の量が変われば露点も変わり、同じ温度差であっても湿度により結露が起きたり起きなかったりします。
実際、空気中の水蒸気の量が少なければ、結露が発生する頻度は少なくなります。
新築なのに結露が発生してしまう方の中には、洗濯物の室内干しや料理、加湿器、観葉植物から発生する湿度によることが多いです。
また住まいに外気が入り込める隙間があると除湿効果を弱めてしまうので、屋外の湿気が流れ込んでいないかも確認してみましょう。
ただ闇雲に湿度を下げればいい、と言うものでもなく、湿度が低いことで風邪のウイルスが活性化するという報告もあり、乾燥による不快感が出る方もいます。
檜のような湿度を調節する機能のある建材を使ったり、窓を熱伝導率の低い樹脂枠でガラス部分に空気の層を挟んだペアガラスやトリプルガラスにするなど断熱性を高め、結露しない家づくりを行いましょう。
「結露しない」という言葉だけでなく、どこで結露を起こさないのか、どういった工夫をしているのか、根拠のある説明のもと家づくりを進めていけば、家族の健康や命を守れるマイホームになるのではないかと思います。